理事長メッセージ

2021年度 スローガン

自我作古

我より古を作す

(一社)五泉青年会議所
理事長  波多野 学

【はじめに】

平成という一つの時代が終わり令和へと新時代への幕が開かれ誰もが期待に胸を膨らませ、夢と希望に溢れていた世の中は、新型コロナウイルスの発生により大きく様変わりをしました。私たちが住まうまちでも不安を抱えた生活を強いられ、終息の見通しが立たない中、飲食業や観光関連産業、 製造業等、多業種に亘り業績が悪化し、多くの企業が存続の危機に立たされています。私たちも長期に亘る自粛期間を経験し、在宅時間が増える中で、今まで当たり前だと思っていた日常生活に感謝し、家族や友人との絆を愛おしく感じるとともに、自らの将来を見つめ直す機会となったのではないでしょうか。今こそ私たちJAYCEEは、この国難とも云える新たなパンデミックの経験によって顕在化してきた課題を解決する絶好の機会を得たのではないでしょうか。これからを担う世代として、何事も前向きに捉え、青年らしい発想の転換で明るい未来を描き、その実現に向けて積極的に運動を展開して参りましょう。

今を生きる我々現役世代が青年会議所運動に邁進できるのも、53年間にも及ぶ先輩諸氏の不断の努力により、社会や地域に認められ、必要とされる存在であり続けたからに外ならないと確信しております。こうして先人達が培ってきた想い、愛する地域を確りと受け継ぎ、次代へと伝承していかなければなりません。青年会議所は明るい豊かな社会の実現に向け運動を展開しております。現代における明るい豊かな社会とは物質的な豊かさだけではなく心が豊かな社会、つまり人々が幸せを感じる社会です。人が幸せを感じる時とは、大切な人が笑顔になれることを想像し、それを行動に移す事で結果的に自分も笑顔になり幸福感に満たされた時ではないでしょうか。しかし、誰かを笑顔にするためには知識と経験を伴った想像力が必要です。そしてこの力はより笑顔にしたいという好奇心を創りだし大きな行動力につながります。これは、我々が住み暮らし愛するまちにおいても同じといえます。住民自らがまちや人を想い、愛する地域が「笑顔があふれるまち」になる未来を想像して行動できる。そのような住民主体のまちづくりが至るところで展開されることこそ、我々が目指す明るい豊かな社会に繋がるのです。そのためにも、まちの可能性を信じて地域に必要とされる活動をしてきた我々メンバー一人ひとりがこのまちの未来を想像するための知識と経験を誰よりも深め、運動を展開する必要があります。本年はあらゆる機会を通じて、まちの人々と知識や経験を共有し、未来を創りだす想像力を育むことで、持続可能なまちづくりを推進する運動を展開してまいります。

【会員の拡大】

40歳で卒業を迎える青年会議所のルールにおいて、私たちの思いや運動を拡充し次世代に繋いでいくためには若い世代の会員拡大が必要不可欠です。現在当青年会議所には20名のメンバーが在籍しておりますが、大半が30代後半であり、このままでは近い未来において40歳での卒業により会員数の大幅な減少による組織の弱体化が近づいている現状となっています。この現状を打破し会員数を増やし続け、強固な組織としてあり続けるためには、これまで以上に五泉市のみならず活動範囲でもある阿賀町とも深い関わり合いを持ち、信頼され共感される組織とならなければなりません。そして、何よりも若い世代に青年会議所の運動を知っていただき、共に地域をよりよくしていこうという気概を伝播させ、地域に貢献していく人材を入会に導くことが重要です。そのためには、地域のリーダーとしての誇りと自覚を持ち、自らを磨いていくことで輝きを増し、個人としての魅力を向上させることが必要です。私たちは自らの成長により組織を輝かせることで新たな価値を生み出し、誰もが入会を待ち望む魅力溢れる組織であり続けます。

【まちに必要とされ続ける組織となろう】

今日まで青年会議所は、「明るい豊かな社会」の実現という共通の目的の中でひとのため、まちのためにと汗をかき、地域に住む人々と共に活動を行ってきました。これまで長い歴史の中で活動を続けてこられたのは、地域の課題解決に向けプロセスを重視した姿勢で活動を行い、まちに必要な存在として認められてきたからです。時代が変化する中で、これからもまちに必要な団体であり続けるためには、産官学民とのつながりを大切にし、プロセス重視を主軸におきながら、守るべきところは守り、変えるべきところは変えることを大胆に行っていく必要があります。大切なことは、組織の形を守ることではなく、まちに価値ある変化を生み出す組織にしていくことなのです。そのためには、メンバー一人ひとりがその力を活かし行動を起こす組織となるべく変化していく必要があります。この変化は、必ず地域の人々と共感することのできる活動へと繋がり、五泉青年会議所はまちに必要とされ続ける団体となることができます。

【将来を担う夢ある人財の育成】

昨今、内閣府の行った青少年の意識調査において、自己肯定感(今の自分に満足しているか)の問いに対して、日本の青少年は「満足している」と回答した割合が45.8%と低い結果となっています。これは、諸外国に比べ非常に低い数値であり、自信が持てず自分を肯定的に捉えられない青少年達が増えています。まちの青少年達が将来に希望を持ち、夢を描く為には、自分が誰かの役に立てるという自己肯定感を高める必要があります。本年は、青少年自らが身近な社会問題や地域の課題に向き合い、問題解決の糸口を考える機会を創出します。自らの意見や行動が社会に認められ、誰かに感謝されることで幸福感を得る。その貴重な原体験を通じて、青少年達の自己肯定感を醸成し、さらなる好奇心を生みだすことで、将来への夢と希望を育み、未来の人財を育ててまいります。

【切磋琢磨し歩む仲間づくり】

同じ道を選び、共に歩む仲間だからこそ生涯に渡り切っても切れない絆を構築できるのが青年会議所です。当青年会議所に入会をすることで様々な職種の同志と出会うことができ、多様な価値観を持った同志たちとともに活動することは日々互いを高め合う自己成長の機会となります。さらに青年会議所には出向という制度により日本全国の同志と出会い、活躍できるステージが用意されています。当青年会議所からも多くのメンバーに出向していただき、全国各地に生涯続く仲間との絆を創り、様々な場面で多くの経験を積み、その経験を組織全体で共有していくことがメンバー同士互いの価値観を高め、次のステップに向けての相乗効果につながります。私たちは誰一人取り残さない絆を構築することで新たな価値を生み出し、強固な絆で団結した組織であり続けます。

【結びに】

自我作古とは、「我より古(いにしえ)を作(な)す」と読み下し、中国の古典籍である宋史の用語です。これから自分がなさんとすることは前人未到の新しいことに属するけれども、予想される試練や困難に耐えて開拓にあたるという、勇気と使命感を示した言葉です。五泉青年会議所の先人たちが地域を先導するために身をもって実践した精神であり、新しい分野で困難にくじけることなく前進し続ける志と使命感を表しており、そして青年会議所は自我作古に通じるチャレンジ精神を支える学び舎であると思います。

明るい未来を仲間と共に描きながら、時に涙し時に喜び合い、一生涯の友を得る。そして未来を創りだすために必要な想像力や思いやりの精神、人生を生き抜くための行動力を携えたメンバーが、明るい豊かな社会の実現のために本気で社会課題と向き合い、その姿勢を次の世代へ伝えることにこそ青年会議所運動の意味があるのです。何事にも真摯に向き合う姿勢は必ずや地域に住む人々の心に響き、まちに意識変革の潮流が生まれ、地域住民と五泉青年会議所が共に魅力あるまちづくりを行っていくことが「笑顔あふれるまち」の実現につながります。

私たちの愛する地域が「笑顔あふれるまち」となる未来へ向かって